[CREATOR snap #5] The Artist who has " Two Faces "- 2
大阪在住のコラージュアーティスト。
2015年より学生時代の女性に対して頂いていた恐怖心を克服する為、
女性の写真を切り貼りする事で女性自身を抽象化するコラージュを始める。
2019年渡米しテキサス州マーファに長期滞在する、
帰国後は”人間の本能”をテーマにした作品作りを中心に行う。
その後、国内の展示及びフルコラージュによるアニメーション作品を発表。
盛り上がるシーンと膨らむ期待 ① ー
「今、ビートボックスって今凄い流行ってるんですよ。
僕の髪の毛切ってる人が実はビートボックスのファンで、
僕のことも知ってたみたいな。僕の後輩のファンとかも結構いてて、
大阪に環状線ってあるんですけど、ずっと同じところを周ってる
電車の路線があるんですけど、僕が環状線電車乗っていた時に隣のおっちゃん
が携帯ずっと見てんなと思ったら、その画面が後輩のビートボクサーの映像
それぐらい世の中でビートボックスが流行っていてシーンの人口が
すごく増えているし、僕が曲を出さなくても2、3、年したら多分
僕みたいな曲作りをしているアーティストが出てくると思うんで。現状でも新しい
ライブスタイル模索してるビートボクサーもいっぱいいますし、シーン全体が
要注目だと思いますね。」
日本のビートボクサーとしてキャリアが上の方である彼が
今のシーンの盛り上がりに感じる思いは、終始温かく希望的なものだった。
盛り上がるシーンと膨らむ期待 ② ー
シーンの盛り上がりに対して
喜ばしい気持ちも、また別な気持ちも。両方あるというものの、
やはり彼から出てくる言葉は、前向きなものばかりだ。
「ライブをしたときに見に来てくれるお客さんが
目に見えて増えましたし、そもそもこのシーン大体プレイヤーしか
いなかったのに、今はHEADS(hiphopやそれに類する界隈に夢中になる層、
応援者たち)っていう存在が現れたのは衝撃ですよね。
僕が最近、東京でやってたバトルで準優勝だったんですけど、
プレイヤーとしてバトルしてる中でも、
今までは全員バトルの男性プレイヤーしかいなかったのに、
その時は前3列全員女性みたいな。僕が名前を呼ばれたら前までは
めっちゃドスのきいた野郎どもの叫び声しか聞こえなかったのに、
今は【Keigoさーん】っていう黄色い声が聞こえてきて、
マジで!?ちょっとMC止めて!誰今言ってくれた!?みたいな笑。」
「毎年やってる有名な数千人っていう人数が集まる
世界大会があるんですけど、おそらくブームっていうのも相まって
来年東京で行われるんですよ。
でも、東京での世界大会開催に対してTwitter上で論争があったんですよ。
今までずっとヨーロッパでやってた世界大会を
日本人がメインで盛り上げられるのかとか。
日本人が、世界のトッププレイヤーのパフォーマンスに
付いていけるのかとか。
昔、僕は2016年に世界大会に観客として見に行こうと思って
結局パスポートの残日数の関係で急遽行けなくなってしまったことが
あったので、純粋に日本で世界大会が拝めるっていうのは
ほんまにすごい世の中になったなって思ったんですね。」
”受け入れる‘’ ー
コラージュアーティストとしての自身と、
ビートボクサーとしての自身での違いの有無について、彼に投げかけてみる。
「一緒ですよね。全部一緒です。
とりあえず共通してるのは、その時の瞬間を受け入れてやってます。
やっぱ人間なんで、やっぱ僕も悩むし、さらに僕人一倍悩むんですけど。
ビートボックスもコラージュもなんですけど、
調子のいい時だけでなく、沈んでる時とかも形になってコラージュになるし、
ビートボックスはビートボックスで
その時の思ってる感情で音が変化するんで、同じ音にはならないんですよ。
だから良くもなるし、悪くもなるんですけど、その変化を大事にしてます。
それはどちらも共通ですよね、
調子悪い時もあるんですけど、その時はその時で。でも調子いい時は
ものすごいものが生まれるんでそれも全然いいと思ってますね。」
その時その時の感情を受け入れたうえで創られる作品達は
彼自身の体現としての側面を持っているのかもしれない。
創作リズム、”循環” ー
「創作で挫折しそうになったことは死ぬほどあるんですけど。
他にも色んなことをやってる中で、特に目立ってプロフィールにできるのが
コラージュとビートボックスなんですけど、
どっちかが上手くいかないんですよ。どっちかが上手くいってる時って。
何か循環してて。
調子のいい時は具体的に言うと
一つパーツを置いたら、あとはもう振ってくるんですよね。
じゃあ次はここをこうみたいな。
でも、コラージュの一手が降りてこないという時もあるので
その時は僕はひたすらビートボックスしますね。
で、ビートボックスができない時は一生コラージュやってますし、
それが循環してます。
他の制作においても、こんな風に全部循環するようにしてますね。
だからもう無理な時は無理って諦めて他の方に集中すると、
どんどんそれぞれうまく回っていくんです。」
ぞれぞれの創作が彼の居場所であり、
その時その時で居場所を変えることで創作のコンディションバランスを
うまく整えているようだ。
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【 Keigo inamoto Works 代表制作一覧 】
・DREAMS COME TRUE beauty and harmony LIVE in LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2022
・EVISBEATS - Beautiful feat. J.B.POE
・Keisuke Sakai × Keigo Inamoto ×Left Alone CREW SWEAT
・RUNG HYANG x claquepot x 向井太一 - PARK EPジャケット