[CHREATOR snap #3 ] " 被写体" -くわはらひなたの向こう側-
モデルってなんだか、かっこよくって、近寄りがたい。
皆の憧れの的、そんなイメージ。
今回、インタビューさせてもらった くわはらさんはどうだろう。
モデル(被写体)である彼女の前に、彼女自身が先に見えてくるような気もする。
柔和で気取らない、一つひとつの言葉を紡ぐように選ぶ彼女はモデルとして相反する印象を抱かせてくれた。
彼女の被写体活動、SNSへの想い、ファッション感について今回は聞かせてもらいました。
STYLING
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Outer/ 70's〜80's Swedish Military M62 Snow Camo Parka C46(Hoarders)
Shirt/ "Day pajamas"-KHAKI×ORANGE (CHRAM)
Inner/ MADE IN USA 70's JOCKEY Thermal Shirts (Hoarders)
Pants/Levi’s (Hoarders)
Shoes/SOFIE D’HOORE (本人私物)
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INTERVIEW
くわはらひなた
被写体
岐阜県出身、23歳。 東海地方で在学中に被写体としての活動を始める。同活動をしながら、名古屋のセレクトショップで勤務。大学卒業後、昨年に上京。Web製作会社で勤務しながら、InstagramをはじめYouTube、BLOGなど多岐に渡りインフルエンサーとしての活動の幅を広げる。好きな食べ物はエビチリととり天。
Instagram:@ tonkotsu_hina
ーくわはらさんのことを調べてたら活動内容が多岐に渡られていて、肩書は何になるのでしょうか?
肩書って言われると難しいのですが、私は4、5年ぐらい前から「被写体」という活動をしています。
SNS上で活躍されているフォトグラファーさんと一緒に撮影を行い、私はそのモデルとなって写真として作品を残すといった、そんな活動をしています。
ーそれらを始めようと思ったきっかけはありますか?
そうですね、きっかけはかなり前で。
大学に入学してすぐの頃、Instagramでほんとうに素敵な写真を撮るフォトグラファーさんがいて、その人の投稿をずっと見ていたんです。
その人は写真をこっそりやっている方で、こっそり私も好きで。
いつか私もこの人の写真に写りたいなって思っていました。
でも、そもそも自分がモデルをした経験もなかったし、写真写りもそんなに良いわけでもなかったので、当時は全然勇気が出なかったんです。
きっかけというきっかけではないのですが、そんな自分がすごく嫌でした。
学校に行って、終わって、ご飯を食べて、寝るっていう生活が。 あんまり自分らしくないなって思っていて、それがすごく苦しくて。
そこで思い切って写真家さんにダイレクトメッセージで、「写真を撮ってくれませんか」
って送って、被写体を始めたのが1番最初のきっかけです。
ー今までのご自身との決別のように感じます。活動を始めてからいかがでしたか?
写真を撮る人って独自の世界観を持っている方が多くて、
その世界感に自分では普段もってないような考え方や価値観を持ったヒトの世界観に写真となって入り込めることが『被写体』ってすごく楽しいなって思いました。
始めてからはもうずっと没頭してました。
大学も必要最低限に通っていたし、終わったらすぐに撮影に向かう日々を送っていましたね。
そして、被写体活動に付随して、SNSを始めて、 「どういう思いで撮影したか」や「こういうふうに思った」など、写真と一緒に撮影の時感じた想いを SNSで発信していきました。
それを見た人たちがまた作品を作ろうと声をかけてくれて、写真を撮ってくれてSNSに載せてもらって、私もどんどん発信していって更に広がることができました。
ーそのモデル活動をされながらの大学生活。卒業後はどうされたんですか?
今は上京して、都内のWeb制作会社で働いています。
様々な経緯があるのですが、大学生活で私は、被写体活動と並行してアパレル業界に興味を持つようになりました。古着屋やセレクトショップの着用モデルをやらせていただく機会が増えていき、様々な縁もあり、名古屋のセレクトショップで働く経験をさせていただいたり 。
当時の私は、大学を卒業したら、このままアパレルの道に進もうと考えていました。
ーどうして変わったのでしょうか?
それもいろいろ理由があるのですが、
そのセレクトショップには本当にお世話になっていて。
オーナーに 「大学を卒業しても働きたい」と伝えた際、「嬉しいけど、まだまだできることがたくさんあると思うから、違う分野の世界を広げてみてほしい、もしそれでもここに戻ってきたいと思ってくれたなら、また戻って働けばいいよ。」って言ってくれたんです。
ーくわはらさんの将来の可能性をお考えになってのお話ですね。
そうですね、私の将来のことを思って言ってくれたから、今があるのだと思います。
そこから、新たな環境で自分の発信を続けてみようって思いました。
ーWeb制作にはなぜ?
そこから諦め半分で働く場所を探したんですけど、最初はいい場所なんてないだろうと思っていたんです。
実は、Web制作がやりたかったというよりかは、そこで働く人や会社の雰囲気、私のやりたいことを応援してくれる、応援してくれそうだなっていうのが伝わってくる会社だったから、そこに決めました。
今現在、とっても楽しく働いています。
ー本日の撮影で、 表現、表情の幅に驚きました。
被写体として何か意識してることはありますか?
できる限り自然でいること、と自分のうまく映る表情や顔の向き、光の当たり方を すごく研究しています。
スマホのカメラで動画を撮影して、「自分が良く見える角度」や「光がこう当たるときれいに見える」などを家で研究して、こっち側がいいなあなんて試行錯誤していました。
「自然に見える」ことと、「自分がうまく見える映り方」をいいバランスで掛け合わせて、映るようにしています。
カメラマンの方は、光の位置や角度を大切にするので、モデル側の私も意図を汲み取って、カメラマンさんはこういう方がいいだろうなっていうのを予測して動こうと心がけています。
ー被写体としても光のことを意識しているんですね。
もともとフィルムカメラで撮ってもらうことが多くて、フィルムカメラはより光が大事になるので、結構意識してました。
ーInstagramをはじめ、ご自身のWebsite、Blog、Twitter、YouTubeなど。くわはらさんの発信のチャネルが幅広くありますが、 何を大切にしていますか?
順序的にはInstagramをはじめにやっていて、どんどんInstagram内で自分の考えを発信してくうちに、もっと誰かに憧れてもらえるような女の子になりたいなって思うようになりました。
最近思っているのは、言葉で言い表すことが難しいところではあるんですけど、 どんな勇気や挑戦にもホームポジションとなる場所がすごく大切だなと思っていて。
たとえば、 それが誰か人なのか、家なのか、暮らしなのか、にもいろいろあると思うんですけど、私は誰かに勇気や憧れを与えることで、 その人のホームポジションになりたいと思っています。
なんていったら伝わるんだろう。。。言葉があんまり浮かばない。。。笑
例えば、なにか功績を残したり、名誉なことを成せる人はとても立派だけれど、誰もがそんな派手な毎日じゃなくてもいいと思うんです。
私は、日々の暮らしやほんとうに何気なく思ったこととか、 おなかすいたとか、眠たいとか。
そんなさりげないことを発信するようにしていて。
日々の暮らしの中でも、決意する場面や勇気がいる場面はたくさんあって、心が揺らいだり、悲しい気持ちになったり、そんな誰かの生活の中で、私の活動や発信が少しでも支えとなって伝わっていったらいいなという思いで続けています。
もっと寄り添える内容を発信するにはどういうツールがいいかなって思ったときに始めたのが、日々のブログやYouTubeです。
ーモデルさんは出演情報の発信などは多い気がしますが、
くわはらさんは憧れてもらいたいけど、本当の自分も知ってもらいたい2つの側面が感じられます。
そうですね、どんどん自分の考え方が変わっていきました。
憧れてもらいたい、誰かの勇気になることを発信したい想いがあるんですけど、 なかなか勇気が出ない人たちの心の弱さをわかってあげたいみたいな風に変わっていって。
弱くても、一歩踏み出す勇気になれるような投稿したいという想いに変わっていきました。
ーもともとくわはらさん自身があんまり表に出るタイプではないですか?
全然、ほんとに人見知りです。
しゃべることもすごく苦手なんですけど、
自分自身の経験の中で、今まで勇気を出してすごく良かったことが沢山あったので、そういうことを伝えられたらいいなと思っています。
ーめずらしいですよね、 SNSの発信は自己の表現が基本じゃないですか。
あくまで対視聴者側に満足度が高い方がうれしいってことですよね?
そうかもしれないです。
もちろん自分が楽しいことは前提なんですけど、そこにはやっぱり誰かがいるっていうことが多いです。
ーなんだか承認欲求とは違う世界ですね。
それはもう最初からですか?自分からの発信自体を始めようってなって、最初から見てる人がこれだったら面白いとか、こういう風にしたら満足してくれるだろうなっていうのを最初からもってたのか、それとも最初はあくまで自己の表現をしたいから始めたのでしょうか?
そうですね、今思えば、最初から誰かに憧れられる女の子になりたいって思ってたので、その時点で誰かがいたんだなとは思います。
でも当時は、自分が好きなことをやりたくて、あくまでも自己表現なんだと思っていた気がします。
ーくわはらさんを拝見していて、やさしさという言葉は違うかもしれないんですけど、柔らかい洋服がお好きなイメージです。それも踏まえてそういう服を選んでるんですか? 洋服の選び方の基準を教えて欲しいです。
そうですね、洋服の選び方に関してはずっと廃らず着れる服。
で、私がどれだけ年をとっても着るであろうなっていう服を選んでます。
ー 一生ものってやつですね。
そういう選び方をしているので、洋服がそんなにたくさんあるわけではないんですけど、
これだ!って思ったものを毎月一着ずつ買うとか、そういう買い方をしています。
ートレンド思考じゃない選び方ですね。好きなアイテムはなんですか?
アウターかワンピースが多いですね。 冬物は基本好きです。
ー今お持ちの中で一番好きなアイテムはなんですか?
えー!
ないです一番は、 全部好き。
ーそんな中でも選んでください。笑
難しい、、 これ1日かかっちゃうかもしれない、1番決めるってなると、、
1番かわからないですけど、特に思い出があるのはARTS&SCIENSEのコートかもしれません。
初めて自分で高いコートを買った思い出のコートなので、それはすごい記憶にある、記憶に残ってます。
ーそれはもともと買いに行ったんですか?出会ったんですか?
そうですね、出会った方が近いと思うんですけど、
もともとコートを買いに行こうと探していて、それで出会った、出会って買いました。
ーコートを買おうと思っても選択肢がいろいろあると思うのですが、ぐっときたポイントは何ですか?
圧倒的に生地がよくて、その時の私にとって今まで見たことがない生地で、すごい好き!と感じました。こういう素材が自分は好きなんだなってわかった瞬間でした。それがビビッときたポイントでした。
ー見かけて、もうこれだってなっちゃったんですね。
そうですね。でも値段が割としたので、そこで迷ってたんですけど、
これは今買わないと!って思って購入しました。
それから洋服を買うのってやっぱやめられないなってなりました。
始まりですね。
ー洋服に合わせて髪型も変えているのですか?
そこはわりと分かれていて。
服装に合わせようと思って髪型を変えることはあまりなくて、自分の顔や体格にあった髪型を選んじゃいがちです。
ーファッションを始められたきっかけはあるんですか?
そうですね、高校三年生の時ですかね。それまで洋服なんてなんでもいいと思っていた人で、ただみんなと一緒だったらいいやって思っていたから、みんなと同じ場所に買いに行けばいいやって思っていました。
当時私は岐阜に住んでいたのですが、商店街の方に古着屋さんがぽつぽつでき始めたんです。
それまで古着屋さんには行ったことがなかったし、ユニクロやGUに友達と一緒に行って服を買っていたのですが、みんなの流行が古着屋さんになってはじめて友達と古着を買ったのが始まりです。
ー 柳瀬商店街ってその当時に開発が進んだんですよね。
商店街自体のシャッター街だったのを若者に安く貸し出して、古着屋さんとか飲食店を増やそうっていう施策が若者に響いたんですね。
そうですね。
今はもう古着屋さんも増えたし、セレクトショップとかももできたりして、かなり栄え始めてます。
ーCHRAMを着てみてどうでしたか?
上下で着てみたんですけど、なんかもう寝ちゃうって思いました。笑
そのままベッドに行きたいって思いました。笑
睡眠ってめちゃくちゃ大事じゃないですか。
それこそ私は日々の暮らしとか寝ることも大好きだし、ご飯食べることも大好きだし、あ
ったかいお風呂に入ることも大好きだし、そういうところを重要視しているので、
パジャマとか寝るためのものってすごい大切だなって思います。
ー今寝具とかはこだわってるポイントはあるんですか?
寝具はそうですね、 こだわりかはわかんないですけど、ベッドめっちゃでかいです 。
ー 何サイズですか?
セミダブル?キング?クイーン?キング、クイーン、あ、クイーンだ。
ダブルかクイーンのどっちかです。笑
とにかく快適に睡眠をしたいので、広いベッドがいいっていうこだわりがあって、広々と寝たいです。
ーCHRAMはパジャマメーカーなんですけど、くわはらさんが想像しうる、現実に存在しなくてもいいんですけど、理想のパジャマってなんですか?
何もストレスがない、タグとか、ボタンとか、なんか寝るうえで、少しのストレスになりうるものがないパジャマとか。
あとは、気分があがるものではあってほしいかなと思います。
多分パジャマで過ごす時間てすごく長いから、パジャマでご飯作ることもあると思うし、普通にリビングでくつろぐこともあると思うので、着ていてテンションが上がるというのは欠かせないかなと思います。
ー夢とか見ますか?
夢、めっちゃ見ます!
ー夢は見たいとおもいます?
いい夢だったら見たいですね 笑
難しいですね。いい夢でも起きたとき、虚無感感じるじゃないですか、あ、夢だったんだって 。
だから難しいです。
無が一番かもしれないです。
ーYouTubeも最近始められたくわはらさん。 編集はご自身でしょうか?
そうですね、YouTubeの編集はほんとうに右も左もわかんないですけど、自分で撮ってつなげて、編集してます。
ー編集をご自身でやるのは大変そうなイメージです。
そうですね、最近始めたんですけど、大変すぎて、データもなんかなくなったりするし、、
大変なんだなあって思い知りました。
でも楽しいです。
ー今後について。活動的の中でYouTubeに力を入れていきたい?
そうですね、もちろん頑張りたいです。ただ、今まで通り日々の投稿をしながら並行して、YouTube投稿もできたらいいなって思ってます。
ー歌ってみたや洋服の紹介、買い物、旅行系など。 YouTubeのコンテンツは日常ですよね。 他になにか今後あげてみたい企画はありますか?
絵本の読み聞かせです。
ー絵本集めが今趣味で、絵本自体を絵本としてとらえてるというよりも、ポスター感覚みたいな、感じでとらえてるんですよね?
物語がぐっときたっていうのもあるんですけど、その絵の雰囲気とか世界観がいいなあと思ったら、買おうって思います。
いわゆるCDのジャケ買いみたいな感じですね 。
家に置いておきたい感覚です。
ーおすすめの、一押しの絵本はなんですか?
えーと、ちょうど昨日買った本があって、それがめちゃくちゃいいので、それがいいんですけど、題名がなんだっけ、、、
忘れちゃった、、
絵本の題名後で送ります。。。
(街どろぼう/Junaida作 でした。)